ダイレクトリクルーティングの市場規模が拡大していている原因とは?スカウト代行会社が解説!
人材採用業界でも注目を集めている【ダイレクトリクルーティング】。
企業が直接候補者にアプローチすることができるという点で従来の採用手法と異なる特徴があり、利用する企業も増加しているのですが、市場規模も拡大傾向にあると言われています。
今回は、このダイレクトリクルーティングについて、市場規模に着目をし、拡大している原因について解説しつつ、今後どのようになっていくのかについて、スカウト代行の会社が解説をします。
1:ダイレクトリクルーティングとは
ダイレクトリクルーティングとは、一言で言えば企業が直接候補者に対してアプローチすることができる新しい採用手法となっています。
従来の採用手法が、求人広告を掲載し応募がくるのを企業が【待つ】というスタンスであったのに対して、ダイレクトリクルーティングは上述したように企業が直接アプローチしていくことになるため【攻め】のスタンスをとることになる点が”新しい採用手法となっています。
アプローチの手段としては、利用するサービス媒体ごとに名称は異なってきますが、【スカウトメール】を作成・送信をしていきます。
ダイレクトリクルーティングのサービス媒体としては、新卒/中途向けないしは両方を対象とするものはもちろんのこと、中には、理系学生の採用の特化したものや潜在的転職者層(転職意欲はあるが積極的に転職活動を行っていない者のこと)に対して働きかけるいことができるというものもあります。
2:ダイレクトリクルーティングの市場規模
新しい採用手法として注目を集めるようになり、利用する企業も増加しており、市場規模も拡大しています。
ここでは、ダイレクトリクルーティングの市場規模について確認をしつつ、なぜ拡大をしているのかについて解説をいたします。
2-1:ダイレクトリクルーティングの市場規模の拡大
①市場規模につちて
下のグラフは新卒採用のダイレクトリクルーティングNO.1と言われる「Offerbox」を運営する株式会社i-plugの2022年3月期第3四半期決算説明資料にて、新卒採用ダイレクトリクルーティング市場規模の推移のデ-タを発表したものです。

新卒採用のダイレクトリクルーティング市場は、順調に拡大をしており、2019年時点でおよそ25億円となっていましたが、2021年には40億円を超えることが予測されています。

また、上のグラフはダイレクトリクルーティングサービス媒体の中でも中途採用を対象とするハイクラス転職サイトとして有名な「ビズリーチ」を運営する株式会社ビズリーチの親会社ビジョナルの「事業計画及び成長可能性に関する説明資料」で発表されたビズリーチ事業の売上高ですが、こちらも、順調に伸びており2022年には375億0000万円が見込まれています。
ダイレクトリクルーティングの全体の市場規模に関するデータはないのですが、上述で紹介した新卒採用のダイレクトリクルーティング市場規模の推移データとビズリーチの売上データ(2018年〜2020年)から最低額のダイレクトリクルーティング市場規模を割りだしたものが以下のデータになります。

こちらのデータからもわかるように、最低額といっても順調に規模は拡大していることがわかります。
2-2:拡大要因
このように市場規模が拡大する原因としては人材獲得競争の難化が考えられます。

若年人口も減少していることからも、今後労働人口が増加するということはなく、減少し続けることが予測されます。
この中から優秀な人材、自社にマッチする人材となると、さらに母数が減ってくることになりますので、かなり厳しい状況になってきます。
特に、中小企業等の規模が小さく知名度の低い企業になってくると従来の採用手法に「待つ」というスタンスでは太刀打ちができなくなってきています。
そのような中で、企業から欲しい人材に対して直接アプローチすることができるダイレクトリクルーティングが対策として注目を集めるようになってきたといえます。
また、2019年に新型コロナウイルスの流行に伴い、感染対策の一貫として対面での合同説明会等のイベントの実施を控えたこともあって、企業も学生もオンラインでの活動に力を入れる必要が出てきた中でダイレクトリクルーティングはネットでの交流を深めることもできるため需要としてもマッチしていたということも規模を拡大させた要因といえます。
コロナウイルスの影響は環境要因であることを踏まえると今後の影響力は減少する可能性が高いのですが、労働人口の減少は今後も続くということが予測されていることからも、ダイレクトリクルーティングを導入するメリットは存続しているため、市場規模の拡大傾向は今後も継続するといえます。
2-3:ダイレクトリクルーティングの市場規模のこれから(スカウト代行の需要拡大)
このように、ダイレクトリクルーティングは企業の需要の高まりもある一方でダイレクトリクルーティングの利用に踏み出すことができない企業もあります。
導入を踏みとどまる原因として、【ダイレクトリクルーティングの対応できるマンパワーが不足している】ということが挙げられます。
従来の採用手法と異なり【攻め】の採用手法と言われるからこそ、人事部が積極的に動かなければならない場面が多くその分の労力が必要になってきます。
例えば、スカウトメールの作成に関して、企業は個々人にカスタマイズしたものを作成するというのがスタンダードになってきますが、これが数十通で終わるのであればまだしも、実際のところ1人採用するのに300通の作成が必要となってきます。となると送る候補者の選定も数が相当量になってきますので、この工程だけでもかなりの労力がかかることになってきます。
この点、従来の採用手法は求人広告の掲載といっても、これまでに作成したものを利用したり、新しく作成するといって、数として多くはないのでそこまでの労力はかかってきません。
多くの企業では、他部署と比較して人員が少ない上に、他部署と兼務しているため、採用期間になってくると業務量が膨大になり、これに加えてダイレクトリクルーティングの運用が加わってくるとキャパオーバーを起こしてしまいます。
このように、マンパワーが不足している企業にとってはダイレクトリクルーティングを利用したくともできないのですが、このような企業でも利用を可能にするものとして注目を集めているのがスカウト代行サービス(ダイレクトリクルーティングの運用代行サービス)となります。
3:スカウト代行サービスとは
スカウト代行サービスとは、ダイレクトリクルーティングの運用を代行するサービスとなっています。
マンパワーが不足し、ダイレクトリクルーティングに対応することができない企業にとって、運用を外部に委託するため、前述したような人事部にかかる負担を負わず、人事部は従来の業務に集中することできます。
これ以外にも、スカウト代行サービスでは様々なメリットがあるのですが、本章では、メリットともに、スカウト代行サービスの基本フローについても解説します。
3-1:基本フロー
スカウト代行のフローについては、各サービス会社で異なってくるため、ここではプロ人事のスカウト代行サービスの基本フローをご紹介します。
ダイレクトリクルーティング運用に関する方針(既存の選考フローないしは専用のフローを構築するかの検討、利用するダイレクトリクルーティングの媒体選定、ターゲットとなる候補者の基準など)といったものを決めていきます。
すでに、ダイレクトリクルーティング媒体を利用しており、利用媒体を追加しないという場合は、そのまま既存のものを活用していくことになります。
①の打ち合わせで決めた基準に従いターゲットの選定をしていきます。ターゲットの選定に関して、プロフィールに記載されている情報等から判断をしていきますが、それだけの情報では足りない場合や情報の正確性が低いという場合でも、スカウトメールを送る対象として含めることがあるため、どこまでが許容範囲について詳細に打ち合わせをします。
選定した後は、個々の候補者にカスタマイズしたスカウトメールを作成・送信をしていきます。
スカウトメールに対して返信が来た場合は、面談や面接の日程調整を行っていきます。
日程調整に関しては、面談・面接の担当者様のスケジュールの開放をお願いしております。
というのも、人気の候補者は他社からもスカウトメールが送られていることが前提となってきますので、先を越されないようにするためにスムーズに日程調整を行えるようにするためです。
ちなみにプロ人事では、面談・面接の代行サービスの実施しておりますので、担当者の数が少なく日程を調節することが難しい場合等は利用をオススメしております。
ダイレクトリクルーティングの運用について、どのような候補者に対してスカウトメールを送ったのか、その時の返信率・開封率等についてまとめたものをレポートを作成し、依頼していただいた企業様に提出をいたします。
このレポートでは、運用の中で生じる問題についての報告も兼ねており、問題発生時にはすぐに対応することはもちろんですが、なかには中長期的に対処するべきものもありますので、このような問題についてはレポートにして対応をしていきます。
レポートの作成・提出頻度の目安としては1ヶ月に1回となっていますが、企業様の希望に合わせることも可能になっております。
3-2:メリット
スカウト代行サービスでは、外部に委託することになるので人事のマンパワー不足を解決することができるのはもちろんですが、これ以外のメリットについてご紹介。

- ①人事のマンパワー不足を解決
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上述したように、ダイレクトリクルーティングは、従来の採用手法よりも多くの労力が必要となってきますが、これに対応できるだけのマンパワーをもっている企業は多くはありません。
ダイレクトリクルーティングは、企業が候補者に直接アプローチすることができるというのがメリットになってきますが、あくまでアプローチできる機会があるのであって、獲得することができるかどうかは、企業がどれだけ努力をすることができるのかにかかってきます。
努力次第で効果を出すことができるのですが、そのために欠けられる労力に限界があるとなると、成果を出すのが難しいものになってきます。
このように、ある程度のマンパワーが必要になってくる採用手法となっていることから、不足を補うことができる点は非常に大きなメリットとなります。
- ②プロのノウハウを活用
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ダイレクトリクルーティングは新しい採用手法ということもあって、自社でノウハウが構築されているという企業はありません。
もちろん、運用をしていくうちにノウハウが構築されていきますが、かなり時間がかかる上に、その間に欲しい人材を他社に獲得されてしまいます。
また、ダイレクトリクルーティングはスカウトメールの作成、返信対応等様々な工数・時間がかかることを鑑みると、失敗した場合の損害も非常に大きなものになってきます。
そういった意味でも、ダイレクトリクルーティングの運用をプロに委託することで、失敗した場合の損害を防止することができるのもメリットといえます。
- ③必要なときに必要な分だけ利用可能
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ダイレクトリクルーティングは基本的に通年でフルに稼働させるということはなく、採用期間が経過した後は、運用の方も一時的に中断/停止をします。
そのため人事部のマンパワーが不足する状態になるのは、流動的でありこれに柔軟に対応することが理想になってきます。
スカウト代行会社で異なってくるので確認が必要になってきますが、プロ人事では、ダイレクトリクルーティングの運用を一時的に中断/停止する場合は、スカウト代行サービスの方も中断/停止といった対応することができます。
また、プロ人事では、運用に関するノウハウは会社に帰属しておりますので、利用を再開する場合もスムーズに再開をすることが可能となっています。
このように、マンパワー不足を解決することができるのはもちろんのこと、柔軟に対応することが可能となりノウハウを活用することで、より効率的に運用を実現することができるため、導入が難しいと考えている企業はもちろんのこと、すでに利用をしている企業にとってもメリットがあるサービスとなっています。
4:まとめ
今回は、ダイレクトリクルーティングの市場規模について解説をいたしました。
人材獲得競争が難化しているなかで、対策を講じる必要が出てきた企業の需要にダイレクトリクルーティングがマッチしているということもあって、市場規模が拡大してきました。
しかし、ダイレクトリクルーティングのメリットを認識していても、マンパワーが足りずに断念をしている企業も多く、いずれ市場の拡大も限界が来ることが予測されます。
そのような中で、マンパワーを解決することができるスカウト代行サービスが注目を集めています。
本記事を読んでスカウト代行サービスに興味がある方や、利用を検討している方はお気軽にお問い合わせください。

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