新卒採用向けのスカウトメールの書き方にお困りの方必見!スカウト代行会社が例文付きで書き方を解説!
新卒向けのダイレクトリクルーティングサービスの普及に伴い、新卒採用にダイレクトリクルーティングサービスを取り入れる企業が増えています。
しかし、ダイレクトリクルーティングはまだ比較的新しい手法なのでノウハウなどがあまり公開されておらず、自社運用がうまくいっている企業は残念ながら多くありません。
そこで、今回はダイレクトリクルーティングサービスで新卒採用を行う際のポイントを解説していきたいと思います。
1.新卒採用にダイレクトリクルーティングを使うメリット
現在、就活生の3人に1人がダイレクトリクルーティングを利用していると言われています。それに伴い、新卒採用にダイレクトリクルーティングを利用する企業も増えています。
実際、新卒採用のダイレクトリクルーティングサービス媒体の中でも有名なOfferboxを運営する㈱i-plugの2021年3月期決算説明資料において発表されている登録企業数を見ると年々その数を伸ばしていることがわかります。
それだけダイレクトリクルーティングが新卒採用に利用される理由とは何でしょうか?
新卒採用にダイレクトリクルーティングを使うメリットをみていきましょう。
- 採用力が強化できる
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少子化に伴い、就活生の奪い合いが激化していく傾向にあります。
求人広告を出して待っていれば採用ができた時代とは異なり、あらゆる採用手法を駆使して優秀な人材を採用していかなければいけません。
多くの企業がダイレクトリクルーティングを利用している中、導入に躊躇していればライバル企業にどんどん遅れをとってしまいます。
ダイレクトリクルーティングという新しい採用手法を取り入れれば、今まで採用できなかった、または採用してこなかったターゲット層に効果的にアピールすることができ、採用力を強化できます。
- 知名度のない企業でも学生にアピールする機会がもてる
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学生は社会との接点をまだあまり持っていないため、CMで流れてくる会社名や食料品や日用品メーカー程度しか知らない場合がほとんどです。
「自分でも聞いたことのある会社」=「大手企業」=「高給・安定している」のイメージがあるので、中小企業や大手企業でもBtoB企業は就活ナビサイトでは見向きもされないことが多いです。
直接話せる機会さえできれば、大手企業にはない魅力をアピールできるのに
そんな願いを叶えるのがダイレクトリクルーティングです。
ダイレクトリクルーティングを使えば、企業の方から採用したい学生に声をかけれるので、今まで自社に興味を持っていなかった学生と接点を持つことができます。
- 優秀な学生が見つかる可能性が高い
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新卒向けのダイレクトリクルーティングに登録している学生は優秀であることが多いです。
自分はスカウトされる魅力があるはずだという自信がある程度ないとそもそも登録しようという気にはならないでしょうし、軽い気持ちで登録できるものでもありません。
登録する学生たちはプロフィールとして数十項目ほどを記入する必要があり、中には1000字程度の自己プロフィールや大学生活を象徴するような写真を準備しなければならないものもあります。
これといった経験やスキルがないとプロフィールを埋めることができなくなり挫折してしまうため、ダイレクトリクルーティングに登録されている学生は、簡単に始められる就活ナビサイトよりも優秀である傾向が高いのです。
- 開封率や返信率を分析することで他の採用手法にも役立つノウハウが身につく
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ダイレクトリクルーティングでは送信したスカウトメールの開封率や返信率を分析できます。どういった訴求ポイントが学生たちにとって魅力的に映るのかが客観的にわかるので、他の採用手法や説明会などでも応用できるノウハウが身に付きます。
2.学生の応募意欲を高めるスカウトメールのポイント
新卒採用にダイレクトリクルーティングを利用してみても、すぐには学生からの返信がないことも多いでしょう。
優秀な学生であればあるほど、日々複数のスカウトメールを受け取っており、他社より魅力的だと思ってもらえない限り返信はもらえません。
では、学生に興味を持ってもらうにはどうしたらいいのでしょうか?
学生の応募意欲を高めるポイントがいくつかあるので紹介していきます。
- スマホで読みやすい文章を心がける
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学生の大半はスマホでスカウトメールをチェックしています。
スマホ最適は最低限のマナーだと思ってください。
文章は500文字ぐらいで簡潔に、あまり情報量を多くしない方がいいでしょう。
学生は社会人とは違い、ビジネスメールの経験はありませんので、専門用語などは使わず堅苦しくない文章を心がけてください。
送信主の自己紹介などを含めると親しみやすい文章になりやすいのでおすすめです。
- 入社後のキャリアプランがわかる
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会社に入ったことがない学生にとって、入社後どのような仕事をするのか、研修はあるのか、昇進するにはどうすればいいのかなどは気になるところです。
研修制度がある場合は、案内してあげると安心感につながるでしょう。
- 特典をつける
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ダイレクトリクルーティングに登録している学生は「あなただからこそ、ぜひ来てほしい!」という特別感を求めています。
その特別感を出す手法として、スカウトを受けたくれた学生に対しては書類選考なし、一次面接からスタートするという方法があります。
他の学生よりも採用過程をスキップできる、自分に会いたいと思ってくれているという特別感を出せるでしょう。
- 【重要】個々の学生の希望を考慮したメッセージ
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企業に求める働き方ややりがいは学生によって違います。
ダイレクトリクルーティングのプロフィールを読むと、この学生はどういった働き方をしたいのか、どういったことにやりがいを感じるタイプなのかがわかると思います。
自社に入社すれば、学生のやりたいことを実現できるということをアピールしていきましょう。
地元貢献に興味がある学生には、転勤なし、地元の公共事業に携われる、地元民との触れ合いが多いなどがアピールポイントになるでしょうし、実力主義に興味がある学生には、若いうちからプロジェクトリーダーになれる可能性もあること、スキルアップ応援制度などに惹かれるかもしれません。
適性検査を掲載しているダイレクトリクルーティングサービスもあるので、検査の結果を活用してみるのもいいでしょう。
- 【一番大事!】魅力的な訴求ポイントがある
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今まで紹介してきたポイントは実践している企業が多く、ライバル会社と差別化するのは難しいかもしれません。
学生に響くメッセージはやはり、魅力的な訴求ポイントです。
前述したように業界ではある程度知名度があってもメディアなどに露出がなければ学生内での知名度はあまり高くありません。
そんな中で「△△業界で6位の実績です」とアピールしたところで学生には響かないでしょう。6位ということは1~5位の会社が存在しており、そちらの会社の方が魅力的にうつるからです。
また、社会的意義や事業の安定性をアピールしている企業も多いですが、こういった内容を挙げている企業は多く、よほどユニークな内容でないと印象には残らないでしょう。
自社の強みはライバル会社にとっても強みであることが多いです。
自社分析だけでなく他社分析も行い、ライバル会社にはない自社の魅力を発掘してアピールしていきましょう。
訴求ポイントが見つけられない場合は、応募者や新入社員たちにアンケートをとり、なぜ他社ではなく自社を選んでくれたのかを分析してみるのもおすすめです。
3.文系・理系別スカウトメール文例
就職活動では、文系学生は約20社、理系学生は約10社程度応募すると言われています。理系学生は文系学生より人気が高いので競争力が高い、文系学生は様々な業種からスカウトが来るので他社との違いが出しにくいといったそれぞれの難しさがあります。
文系・理系学生それぞれへのスカウトメールのポイントと文例をみていきましょう。
3-1.文系学生向けスカウトメール
文系学生のプロフィールは理系学生と比べて専門的な要素が少ないので、どの業種からのスカウトメールも似たりよったりの文面になりがちです。
同じような文面の中からだと大手企業を選ぶ傾向にあるので、中小企業の場合は”あなただから”採用したいのだという熱意とどれだけ学生の希望とマッチしているのかをアピールすることが大事です。
エピソードのどこに惹かれたのか、エピソードからわかる人柄や能力を仕事でどう生かせるのかを記載しましょう。
<例文>
A様が大学の文化祭でリーダーとして企画などを担当されていたエピソードを拝見し、当社が求める人材像にぴったりだと思い連絡しました。
特にコロナ禍で様々な制約があった中、できる限り学生たちが満足できるように奔走されたエピソードに感銘を受けました。
A様のコミュニケーション能力の高さや、臨機応変に対応できる能力を生かして、ぜひ当社の営業職でご活躍いただけないでしょうか?
3-2.理系学生向けスカウトメール
理系学生の場合は大学での研究内容を生かせる職場を求めている場合が多いです。
どういう場で研究内容に携われるのか具体的に提示するといいでしょう。
同じ研究内容の先輩がいる場合は積極的に案内し、カジュアル面談でも少し話せる時間を作ってもらうと自分の未来像が具体的に描けるのでおすすめです。
<例文>
A様が大学で学ばれた〇〇の研究を生かせる職場です。
具体的には〇〇の研究を使って△△の開発チームでご活躍していただきたいと思っています。
△△は~という賞を受賞したこともある、将来性のある事業です。
A様と同じように大学で〇〇の研究をされていた先輩たちも多数活躍しています。
4.スカウトメールで避けるべきNGワード
スカウトメールの作成をしていく上で、避けておくべきNGワードもあります。意外とやっていしまいがちなものもありますのでぜひこちらも参考にしてみてください。
- 不特定多数向けのワード
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“あなた”、”就活中の学生”など不特定多数に使い回せるワードは避けましょう。
スカウトメールでは”自分にだけ”宛てたメッセージしか興味を持ってもらえません。
手間と時間はかかりますが、必ず個人名を使用しましょう。
- 抽象的な表現
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アットホームな雰囲気、福利厚生が充実などは使われがちが表現であり、そのワードだけでは具体的なイメージが沸きません。
「社内サークル活動が活発で社外でも社員で交流があるほど仲が良い」、「育休取得率90%以上」、「1時間から有給が取れるからプライベートと両立できる」など他社と差別化できる具体例を入れましょう。
- ネガティブな印象を与えるワード
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”急募”、”大量募集”、”未経験歓迎”などはアルバイトの募集ではよく見かける表現ですが、ダイレクトリクルーティングでは向いていません。
離職率が高い、誰でもできる単純な仕事というネガティブな印象を与えてしまうので避けましょう。
5.ダイレクトリクルーティングを使った新卒採用がうまくいかない要因
ダイレクトリクルーティングはなんとなくで始めてしまうと失敗するケースがほとんどです。
いくつかの失敗要因と解決策を解説していきますので、参考にしてみてください。
5-1.他社分析が足りていない
ダイレクトリクルーティングは自社で候補者を選定してスカウトするという仕組み上、運営していく中で他社の影響が見えづらいです。
よって、優秀な学生は他社からもスカウトメールを受け取っているという事実を忘れがちになってしまいます。
自社が思う訴求ポイントは実は他社の訴求ポイントでもあり、しかも他社の方がより魅力的であるということもあります。
まずは敵を知らないことには戦いは始められません。
ライバル会社がどのような採用を行っているのか徹底的に調べましょう。
ダイレクトリクルーティング以外に公式サイト、SNS、求人サイトもチェックしてください。ライバル会社の強み、弱みだけでなく今年の新卒採用にどれぐらい力を入れているのかも見えてくるはずです。
そうすると、自社がアピールすべきポイントも見つかるでしょう。
5-2.ターゲット層を見誤っている
ダイレクトリクルーティングで学生を検索してみると、高学歴、高スキルの学生がたくさんいます。優秀な人材を選び放題な気持ちになり、スカウトメールをたくさん送ったのに全然返信が来ないというのはよく聞く話です。
何度も言いますが、優秀な学生は争奪戦です。
大手企業からもスカウトメールを受け取っているような学生は、よほどの魅力がない限り中小企業のスカウトメールに返信することはないでしょう。
つまり、【自社は学生から認知されているのか、どうみえているのか】を正しく理解した上で、【どういった学生をスカウトするべきなのか】を計画する必要があるのです。
高学歴や高スキルでなくても自社で活躍する可能性を秘めている学生はいるはずです。
自社の優秀な社員を参考に、ターゲット層を改めて考えてみましょう。
5-3.学生に寄り添っていない
ダイレクトリクルーティングはもともと自社に興味がなかった学生の応募意欲を高めるツールでもあります。
ダイレクトリクルーティングでの新卒採用がうまくいっていない場合は、”学生は自社のことに興味がない”ことを前提に運営してみましょう。
スカウトメールで説明会の案内をしていたのならカジュアル面談に切り替えて、一人一人の候補者と深く接点を持つことをおすすめします。
候補者と話すことで学生から自社がどう見えているのか、学生が企業に何を求めているのかを感じることができ、採用計画に生かせるでしょう。
カジュアル面談でも応募が来ない場合は、「聞いたことないかもしれませんが超一流会社なんです。10分でもいいので説明する機会をください」と会うハードルを下げてみるのもいいでしょう。
こちらの記事ではカジュアル面談の実施方法がわからない方向けに進め方について解説しておりますので、合わせてこちらも御覧ください。
6.スカウト代行で採用率アップ
ダイレクトリクルーティングを利用しての新卒採用のポイントをいくつか解説してきましたが、特に大事なのが自社分析と他社分析です。
しかし、自社だけで分析できることは限りがありますし、マンパワーも足りないことが多いでしょう。
そんな企業におすすめしたいのがスカウト代行です。
スカウト代行はダイレクトリクルーティングの運用を委託して行うサービスです。
今、ダイレクトリクルーティングの自社運用に限界を感じてスカウト代行を利用している企業が増えています。
スカウト代行を利用するメリットをみていきましょう。
- プロのノウハウを利用できる
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自社分析や他社分析の方法をいくつかご紹介しましたが、やはりそれだけではライバル企業と差別化できる訴求ポイントを見つけるのは難しいでしょう。
業者にもよるのですが、採用コンサルタントが在籍しているスカウト代行業者であれば、プロならではの視点で自社分析や他社分析を行ってくれます。
自社で分析を行うよりも、プロに頼んだ方がより正確な情報を早く仕入れることができ、効率的にスカウトを行えるでしょう。
- 新卒採用の忙しい時期だけ利用できる
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採用広報が解禁されるのが3月ということもあり、新卒採用の母集団形成で忙しいのは3月からの数か月です。
そのためだけに新しい人を採用するのは非効率ですし、既存のマンパワーではできることに限界があるでしょう。
スカウト代行サービスでは、月単位での契約が多く、忙しいときだけ契約して落ち着いたら契約をストップすることもできます。
新卒採用のために人を投入するよりもコストを抑えられます。
7.スカウト代行はプロ人事にご相談ください
プロ人事もスカウト代行サービスを行っており、ダイレクトリクルーティングでの新卒採用をいくつも成功させてきました。
複数のダイレクトリクルーティングを併用して運用したり、実際に学生を使って他社の情報を集めたりと自社運用ではできないノウハウが強みです。
採用コンサルタントが在籍しているので、ダイレクトリクルーティングのことだけではなく、もっとマクロな視点で企業の採用の問題を解決していきます。
ダイレクトリクルーティング運用に課題がある企業の方は、ぜひご相談ください!
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