人材紹介会社利用とダイレクトリクルーティングどっちがいいの?それぞれのメリットと違いを解説!
売り手市場が続き、優秀な人材を採用するのがどんどん難しくなってきています。
求人広告を出すだけでは人が集まらず、頭を抱えている採用担当者も多いのではないでしょうか。
そこで、今注目されている採用手法がダイレクトリクルーティングです。
ダイレクトリクルーティングは企業側が候補者を選定して応募してもらえるようにスカウトできるサービスです。
「だったら欲しい人材を見つけてきてくれる人材紹介会社の方が楽ではないのか」
と考える方も多いでしょう。
どちらも企業の欲しい人材を選定して採用過程に進む採用手法ですが、使い方やコストのかけ方が違ってきます。
それぞれのメリットや違いをみていきましょう。
1.人材紹介会社とは
ダイレクトリクルーティングと人材紹介会社の違いについて、まずは人材紹介会社がどういった内容なのかについておさえていきましょう。
1-1.サービス内容
人材紹介会社は企業の欲しい人材を登録者の中から選定し、企業に紹介します。
求人票の作成、給与などの勤務条件の交渉、面接の日程調整、候補者への合否連絡なども人材紹介会社で行うので、採用担当者の負担はあまりありません。
初期費用は基本かからず、採用が決まったら成功報酬(年収の約35%)が発生します。
これは、年収700万円クラスの人材を採用した場合、245万円を人材紹介会社に支払う計算です。
1-2.人材紹介会社利用のメリット
人材紹介会社利用の一番のメリットは成功報酬で応募者を獲得できる点です。
さらに、採用したけども自己都合で早期退職してしまった場合は返還金制度もあります。
もちろん成功報酬額として採用した者の年収の35%(目安)かかることからすると、場合によっては高額になっていますが、例えば求人広告を掲載するのにも採用が成功するしないに関わらず費用が発生しのに対して、採用が成功した場合に費用が発生するのですから、自社のマッチする人材でない場合は採用をしなくて良いですし、その分のコストはかかりません。
採用できるかどうかわからないのに初期費用や月額利用料金を払うのはもったいない、100万円以上払っても優秀な人材を採用したいといった企業に向いているといえるでしょう。
2.人材紹介会社利用だけではうまく採用できないケースが多い
ここまでの話だと、優秀な人材を確保するには、多少コストはかかるが人材紹介会社を利用すればいいと思われるでしょう。
しかし実際は、人材紹介会社を利用していても以下のように採用に繋がらないケースも多いです。
2-1.全然人材を紹介してもらえない
人材紹介会社に登録し、苦労して予算も確保したのにちっとも人材を紹介してもらえないという声はよく聞きます。
企業側からすれば、「100万円以上という大金を払うと約束したのだから、必ず優秀な人材を紹介してくれるだろう」と思うでしょうし、気持ちもわかるのですが、残念ながら楽観視しすぎだと言わざるを得ません。
なぜなら、他のライバル企業たちも同じ予算を用意しており、人材紹介会社はどの企業に人材を紹介しても利益が変わらないからです。
成功報酬を上げるから優先的に人材を紹介するように頼むこともできるかもしれませんが、多くの企業では更なる予算の獲得は難しいでしょう。
では、予算をかけられない企業は何も打つ手がないかといえば、そうではありません。
主な解決策を2つご紹介しましょう。
- 解決策①:担当者と密にコミュニケーションをとる
-
人材紹介会社に登録はしたけど、それっきりになっている企業は多いのではないでしょうか。
人材紹介会社が求職者に企業を案内するときは、スキルや経験が合っていることはもちろん、求職者が惹かれる企業かどうかも視野に入れています。
大手企業であれば担当者も魅力を把握しやすいのですが、中小企業となるとホームページを見ただけでは他社との差別化ができないことがほとんどです。
そこで、人材紹介会社の担当者に自社の魅力をアピールする機会を積極的に作るのです。
どういった人材が欲しいのかだけではなく、働きやすさ、今後の展望など求職者を紹介したくなる情報をどんどん伝えていきましょう。
担当者との信頼関係を築ければ、優秀な人材を紹介してもらえる可能性も高くなります。
- 解決策②:複数の人材紹介会社を利用する
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厚生労働省の調査によると2018年の時点で2万2977の人材紹介を行う事業所があります。
これは大手コンビニエンスストアの数を上回る数字です。
こんなに数があるのに、1つの人材紹介会社にしか登録しないのは非常にもったいないです。
初期費用はかからないのですから、登録者数の多いところ、専門スキルに特化したところ、少数精鋭なところなどいろいろな人材紹介会社に登録しましょう。
採用市場が広がる分、優秀な人材を紹介してもらえる可能性が上がります。
2-2.企業側が採用に慎重になりすぎる
せっかく優秀な人材を紹介してもらったのに、その後の企業側の対応で採用に至らない場合も残念ながら多く見られます。
その要因の多くは、他の採用手法での選考過程に比べて、人材紹介会社経由の選考はハードルが上がりがちになることにあります。
この人を採用したら数百万円支払うことになる。果たしてこの人にその価値があるのか
と身構えてしまうためです。
しかし、応募者からしたら採用コストは関係ない話なので、他の採用手法での選考過程と同じ目線で面接をしていかないとフェアではありません。
フィルターがかかった面接を行っていると、採用コストは必要経費だと割り切っているライバル会社にどんどん取られてしまいます。
誠実な対応を心がけましょう。
3.ダイレクトリクルーティングとは
ダイレクトリクルーティングは冒頭で説明したように、ダイレクトリクルーティングサービスに登録している求職者に対して、企業が直接スカウトできる採用手法です。
人材紹介会社を利用する場合は、候補者の選定や条件交渉などを行ってくれますが、ダイレクトリクルーティングの場合は全て企業側で行う必要があります。
採用担当者の工数が増えるのがデメリットなのですが、人材紹介会社利用では得られないメリットもあります。
人材紹介会社利用にはないダイレクトリクルーティングのメリット
- 人材紹介会社ではあがってこない候補者と接点がもてる
-
人材紹介会社に登録している人は比較的転職意欲が高いといえます。
しかし、ダイレクトリクルーティングサービスに登録している人は、「転職活動中である」という人から「今は転職は考えていないけど、いい話があったら聞いてみたい」という人まで様々な人が登録しています。
さらに、今はまったく転職を考えていないという潜在的転職者層をスカウトできるダイレクトリクルーティングサービスもあります。
例えば、Eight Career Designでは、名刺管理アプリ「Eight」と連携させることにより、現職でバリバリ成功している層に企業がアプローチできます。
つまり、人材紹介会社だけを利用するよりもより多くの候補者と出会えるのです。
- 人材紹介会社利用に比べてコストが低い
-
人材紹介会社は前述したように年収の約35%の成功報酬が発生します。
一方ダイレクトリクルーティングは、サービスにもよりますが大体月額20万円ほどの利用料と70万円ほどの成功報酬がかかります。
6ヶ月かけて年収700万円クラスの人を採用したとすると、
人材紹介会社利用の場合:700万円×0.35=245万円
ダイレクトリクルーティング利用の場合:20万円×6+70万円=190万円
となります。
ダイレクトリクルーティングの費用も決して安いとは言えませんが、年収の高い人を採用するのであれば人材紹介会社よりも費用を抑えられます。
- 採用力の底上げができる
-
ダイレクトリクルーティングは候補者の選定、スカウトメール作成・送信を自社で行います。そのため、ダイレクトリクルーティングを運用することで、他社と差別化できる自社の魅力や自社がどういった人に合っているのかを整理できます。
これらの知識は求人広告など他の採用手法にも応用できるので、結果的に企業の採用能力自体が上がるでしょう。
5.ダイレクトリクルーティングは代行するのがおすすめ
ダイレクトリクルーティングのメリットはわかっていても、今のリソースでは新しい採用手法に手を出す余裕がないという企業も多いでしょう。
そこで、おすすめしたいのがスカウト代行(ダイレクトリクルーティングの運用代行)です。
ダイレクトリクルーティングの運用代行をする業者は、一般的にスカウト代行業者と呼ばれ、忙しい企業の採用担当者に代わって候補者の選定、スカウトメール送信、面接日の設定などを行います。
プロ人事もこのスカウト代行サービスを提供しており、採用コンサルティングの経験を生かして数々の企業のダイレクトリクルーティングを成功させてきました。
だからこそ言えるのですが、ダイレクトリクルーティングを自社で運用し、採用までできている企業は多くありません。
他の採用手法と比べて工数がかかるので手が回らないという場合ももちろんありますが、ダイレクトリクルーティングはまだ新しいサービスなのでノウハウがなく失敗するケースが多いように思います。
スカウト代行業者であれば、インターネットに出回ってないようなノウハウを持っていますので、自社で運用するよりも効率的な採用が可能です。
また、特に採用を強化したい時期でなければ契約をストップすることも可能です。
自社で試行錯誤しながら運用するよりも結果的に費用も抑えられるので、ダイレクトリクルーティングを導入するかどうか迷っている人はぜひ相談だけでもしてみてください。
6.結局人材紹介会社利用とダイレクトリクルーティングどっちがいいの?
人材紹介会社を利用した場合とダイレクトリクルーティングを利用した場合のそれぞれのメリット、デメリットを解説してきました。
人材紹介会社とダイレクトリクルーティングの違いはおわかり頂けたかと思います。
では、どちらを利用するのがいいのでしょうか。
人材紹介会社を利用して目標の採用人数を達成できている場合
わざわざダイレクトリクルーティングを始める必要はないでしょう。
人材紹介会社に登録しても採用がうまくいっていない場合
ダイレクトリクルーティング運用も始めましょう。人材紹介会社は解約する必要はありません。
優秀な人材を獲得するには、より広い市場から探す必要があります。人材紹介の市場もキープしつつ、新たな市場を開拓するべきです。
ダイレクトリクルーティング運用に不安があるという場合は、ぜひプロ人事にご相談ください。
プロ人事では採用コンサルタントが在籍しており、ダイレクトリクルーティングのことだけでなく、採用全体の視点から貴社の採用計画を一緒に作成していきます。
さらに今なら、初回の商談後に採用診断表をお渡ししています。
自社の採用方法の良いところ、伸ばすべきところがわかるので、これだけでもお話させて頂く価値があると自負しております。
ご連絡をお待ちしております!
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