ダイレクトリクルーティングをアウトソーシングするメリットとは?
昨今、会社概要を載せて、募集要件を載せて、あとは応募者を待つといった従来の”待ち”の採用手法では中々採用が難しくなってきました。
少子化による労働人口の減少により、売り手市場が続いているためです。
就職希望者が企業を選ぶ時代、企業が積極的にアピールすることが求められています。
そこで、注目されているのがダイレクトリクルーティング。
これは、企業がダイレクトリクルーティングサービスに登録されているプロフィールから採用したい人を選び、自社に応募してもらえるように働きかけられる採用手法のことです。
比較的新しいサービスなので、自社ではうまく運用できず、他社に委託する企業が増えています。
採用などのいわゆるバックオフィス業務を他社に委託することに抵抗がある企業もあるでしょう。
しかし、何でもかんでも正社員でやろうとする考え方はもう古いかもしれません。
ダイレクトリクルーティングをアウトソーシングするメリットを解説していきます。
1.ダイレクトリクルーティングの流れ
まずは、ダイレクトリクルーティングを運用するにあたって、やるべきことをみていきましょう。
- 候補者プロフィールから自社に合った人材を選定
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ダイレクトリクルーティングサービスに登録されている人の中から、自社に応募してほしい人を選定していきます。
年齢、居住地、職種や資格などからある程度絞り込みできるのですが、具体的な職務内容などはプロフィールを1つ1つ開いて見てみないとわかりません。
必須条件で絞り込んだあとでプロフィールを読んでも、スカウトしたいと思える人に出会えるのは100人に1人程度だと言われています。
サービスの使い方に慣れたとしても、ここはある程度時間がかかってしまうところなので継続が難しく、挫折してしまう企業も少なくありません。
- スカウトメールを送信・面接日程調整
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候補者が選定できたら自社に応募してもらえるようにスカウトメールを送ります。
このときに気をつけないといけないのが文面です。
ダイレクトリクルーティングサービスに登録している人は「あなたのプロフィールに記載してある経験やスキルにとても興味があります。ぜひうちで働いてみませんか?」というスカウトを望んでいます。
時間がないからといって複数人に一斉送信したような文面は、自分個人への興味が薄いと判断されかねません。
ここでも従来の採用手法より時間と手間とコツが必要となってくるでしょう。
スカウトメールに返信があったら、面接日程の調整を行い、採用過程に進んでもらいます。
スカウトメールを送信する目安としては、採用人数のおよそ300倍が必要だと言われています。10人採用するのに3000通のスカウトメールが必要な計算になります。
多くの企業では、スカウトメールの段階の後にカジュアル面談を実施した上で選考過程に入っていくことになります。この点はダイレクトリクルーティングの採用のフローを従来のものを利用するか、専用のフローを新たに策定するかなど企業毎に異なってくることになります。
2.ダイレクトリクルーティングを自社運用するのは難しい
前述したように、ダイレクトリクルーティングの運用は従来の採用手法と比べて労力を必要とします。
今までの採用手法を運用するだけでも大変というところは、既存のマンパワーでダイレクトリクルーティングも運用していくのは難しいでしょう。
ダイレクトリクルーティングサービスも自社運用が基本のように宣伝しているので、自分たちだけで結果が出せるのではと思いがちですが、ダイレクトリクルーティングの自社運用で良い結果を出せているのは専任の採用担当が複数人いる企業がほとんどです。
そんなときにおすすめしたいのが、ダイレクトリクルーティングのアウトソーシングです。実際、ダイレクトリクルーティング運用を委託する企業はどんどん増えています。
社内でもできる業務を社外に委託するのに抵抗があるかもしれませんが、実は新しく正社員を雇うよりもコストを抑えられます。
経験のある人事担当を雇うとなると、年収500万程度は必要でしょう。
会社負担額を考えると700万/年の固定費がかかるので、月額にすると約60万円です。
業者によって値段に差はありますが、例えばプロ人事では月額12万円からダイレクトリクルーティングをアウトソーシングできます。
1/5の月額料金で、面倒な教育や入社プレゼンテーションも必要のないプロに任せられると考えるとお得ではないでしょうか。
3.ダイレクトリクルーティングをアウトソーシングするメリット
ダイレクトリクルーティングをアウトソーシングするメリットとして、マンパワー不足の解消を挙げましたが、他にもメリットがあります。
3-1.採用市場・他社の情報に精通している
採用業務は自社の過去の実績や採用過程を参考にすることが多く、他社比較や採用市場全体の動向把握を忘れがちです。
例えば、ダイレクトリクルーティングサービスを自社だけで運用していると、どうしても優秀な候補者ばかりにスカウトメールを送りがちです。
しかし、優秀な候補者というのは他からもスカウトメールが来ているので自社を選んでもらう難易度が高くなります。
今まで特に注目していなかったターゲット層が実は市場評価が高いことも多々あります。
ダイレクトリクルーティングのアウトソーシング業者であれば、このように客観的な情報からアドバイスすることができます。
3-2.プロのノウハウを利用できる
ダイレクトリクルーティングはまだ新しい手法なので、ノウハウを蓄積できている企業は多くありません。インターネットで検索したところで、あまり有益な情報が得られないのが現状です。
ダイレクトリクルーティングのアウトソーシング業者は、このノウハウを持っているのが大きな強みであり、契約するメリットだといえます。
例えば、自社でダイレクトリクルーティングサービスを契約するときは、複数あるサービスの中からどれが一番自社に合っているかを選び、運用を進めていくのが一般的なやり方でしょう。
しかし、プロ人事がダイレクトリクルーティング運用業務を委託された場合は、複数のダイレクトリクルーティングサービスを併用します。
複数のサービスを使用することにより、それぞれのサービスのデメリットを補うことができますし、候補者の数も圧倒的に増えます。
このようなプロのノウハウを取り入れられるので、自社運用では難しかった、採用につながるダイレクトリクルーティングの運用が可能になるのです。
3-3.採用全体のクオリティが上がる
ダイレクトリクルーティングのアウトソーシングサービスでは、定期的な振り返りの機会を設けているところが多いです。
ここで、今までのやり方が合っているか、課題は何か、改善方法はあるかなどの情報を共有します。
ダイレクトリクルーティング運用を分析することによって、他社にはない自社のメリットを発見したり、自社に合う人材像がはっきりしてきたりするでしょう。
これは、他の採用手法でも会社概要が魅力的になったり、新しいターゲット層を発掘できたりなど応用できる知識となるはずです。
そして結果的に、ダイレクトリクルーティングだけでなく、採用全体のクオリティが上がることにつながります。
アウトソーシング業者にもよるのですが、プロ人事のように採用コンサルティングも行っている業者であれば、採用全体の悩みを相談したり、採用業界の最新動向なども知ることができ、採用全体に有益な情報交換の場となるでしょう。
4.アウトソーシングする際の注意点
ダイレクトリクルーティングをアウトソーシングするときは、以下の点に注意してください。
- 十分な予算を獲得する
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どの業種の人材を採用するかにもよるのですが、採用が非常に難しいと言われているエンジニアの採用で1人あたり最低でも60万円程度の費用が必要になってきます。
それぐらいの相場観を持って、商談を進めていきましょう。
- 採用全般に詳しいスカウト代行業者を選ぶ
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ダイレクトリクルーティングのアウトソーシング業者を一般的にスカウト代行業者と呼ぶのですが、このスカウト代行業者にはスカウト代行だけを行っている業者と採用コンサルティングも行っている業者があります。
スカウト代行だけを行っている業者の方が価格が抑えられることが多いのですが、その場合どういった候補者にどれぐらいスカウトメールを送るのかは自社に任せられます。
自社でのダイレクトリクルーティング運用が順調で、単純にマンパワーの補充目的であればそれでもうまくいくでしょう。
しかし、ダイレクトリクルーティングの自社運用がそもそもうまくいっていない企業にはおすすめしません。
なぜなら、そもそもの候補者の選定や予算感、KPIの設定などに問題があることがほとんどだからです。
採用コンサルティングも行っているスカウト代行業者であれば、まずは何が問題なのかを整理したうえでスカウト代行の計画を一緒に立ててくれるので、採用につながる運用が可能になります。
5.プロ人事のスカウト代行
前述したようにプロ人事もスカウト代行サービスを提供しています。
ここからは他社とは違う、プロ人事のスカウト代行サービスについてご紹介したいと思います。
- 採用評価表で客観的に自社の採用能力がわかる
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プロ人事では初回の商談で企業の採用状況をヒアリングした後に、採用評価表をプレゼントしています。
これは企業の採用能力を評価したもので、今の採用方法の良いところ、改善の余地があるところ、他社との比較を記載しています。
客観的に自社の採用を分析するのは難しいので、新たな気づきがあるかと思います。
自社の採用においての課題点を上司に説明しなければいけないときなどにも役立つでしょう。
- スカウト以外の知見も持った採用コンサルタントが担当
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プロ人事は採用コンサルタントが約40名在籍しており、スカウト代行サービスにおいても採用全般の知見を持った者が担当します。
ダイレクトリクルーティング運用の目的は、スカウトメールをたくさん送信することではなく、優秀な人材を採用すること。
いつまでに何人採用したいのか、他の採用手法の状況などをお伺いしたうえで、KPI、自社に合う人材像、スカウトメール返信後の流れなどを一緒に決めていきます。
顧客の希望通りスカウト代行を行う業者も多いのですが、プロ人事ではより効果的な方法があれば提案し、顧客の考え方が間違っていると思ったら説得します。
この点が他社との圧倒的な違いであり、効果を出せる要因だと自負しています。
6.まとめ
ダイレクトリクルーティングは自社運用で効果を出すことが難しく、アウトソーシングする企業が増えています。
アウトソーシングする企業が増えれば増えるほど、ライバルのレベルが上がるので、自社運用はますます難しくなってしまいます。
少しでもダイレクトリクルーティングのアウトソーシングにご興味を持たれた企業様は、ぜひ一度プロ人事にご相談ください。
採用に繋がるダイレクトリクルーティングの運用について、採用コンサルタントが丁寧にご説明させていただきます!
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